4~6年生 授業の様子

紫キャベツで検査薬を作る

実験の動機

色素を抽出する準備

6年生から中学校2年生ぐらいにかけて、少しずつ理科嫌いな児童や生徒が増えるといった、調査が出ております。その理由として「理科が難しくなってついていけなくなった。」が上位の理由として挙げられています。

では、どうして難しくなったと感じるようになってしまったのでしょうか。それは目に見えない、概念的な内容が含まれ始めたからではないでしょうか。今回の実験のテーマである「酸性・中性・アルカリ性」も目に見えず、概念的に進んでしまう実験のひとつです。(水溶液の性質は大丈夫だけどイオンであきらめてします生徒は大勢います。)

逆を言えば、概念的な実験であっても、反応が目に見えるようにしてあげれば、子どもたちの反応は、ポジティブに変わっていきます。紫キャベツから試験薬をいちから作り、身近な液体の性質を好きに調べることができるこの実験は、まさにネガティブな考えをポジティブに変えるための実験です。

ちなみに授業では、紫キャベツと「酸性・中性・アルカリ性」との反応を調べるところまでで、終了しました。残りは次回です。

紫キャベツの色素の色が変化しました!

季節によっては紫キャベツ(レッドキャベツ)を手に入れるのは難しいかもしれませんが、そのほかの道具(特にエタノール)は薬局に行けば、ほぼ手に入れることができます。夏休みの自由研究の題材として考えてみてはいかがでしょうか?

道具と作り方

必要な道具

  1. 紫キャベツ 1/16玉
  2. エタノール(できれば無水)
  3. ガラスの器
  4. コーヒーフィルター

作り方の概要

  1. 用意した紫キャベツをみじん切りに
  2. エタノールを湯煎するため水を60℃まで温める
  3. 温めた水を利用してエタノールを湯煎する
  4. 温めたエタノールに紫キャベツを入れる
  5. 紫キャベツの色素を取り出す
  6. コーヒーフィルターを使って色素のみを取り出す

紫キャベツの色素を抽出します

紫キャベツの色素を抽出することに成功しました!

実験を行うときは、必ず大人の人と一緒に安全を確保したうえで行いましょう。

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