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「理科は得意だけど作文は少し苦手…」というお子様から「科学をもっと得意になりたい!」というお子様まで、ぜひ一度サイエンスデイズに遊びにきてください。楽しい実験とともにみなさんをお待ちしております!

夏の理科自由研究をまとめる前に知っておいてほしい9個のこと

1.研究と実験の違い

自由研究をまとめるにあたって、まずは実験と研究の言葉の違いを理解しておく必要があります。なんとなく意味が似ているような感じがしますが、実際には大きくことなります。

それぞれの意味を辞書で調べると

【研究】実験や観察などを通して事実や理論を明らかにすること
【実験】仮説が正しいか、対照実験など一定の条件を設定して確かめること。

と書かれています。

つまり「研究」とは何かについて調べたいという目的であり、「実験」とは研究目的について調べる手段であるということです。

以上のことを図にまとめると以下のように考えることが出来ます。

「研究」という塊の中に複数個の「実験」がある

「研究」「実験」それぞれの関係性を理解することで、研究の内容が整理ができるように、的確なまとめ方ができるようになります。

2.正当に審査されることの難しさ

自由研究をまとめるときに一番心がけてほしいのは「小学3年生に見てもらってもわかる内容」にすることです。

もちろん、評価をしてくれるのは学校の先生方であり、本当に小学3年生に見せるわけではありません。

では、なぜ「3年生に対して見てもらってわかる内容」にしなければいけないのでしょうか。

その理由は、年々自由研究の提出数が増えていることにあります。

毎年自由研究の提出が増えていることそれ自体はもちろんとても良いことです。しかしそのことにより、ひとつひとつの自由研究を審査する時間が少なくなっている、ということを理解しておかなければいけません。そしていかに先生方でも、その少なくなった時間の中で初めて見る自由研究をすべて平等に審査するのはとても難しいことなのです。

そういった状況であるため、たとえどんなにすばらしい研究内容であっても、まとめ方が不親切・不適切であれば、正当に評価されません。

自由研究全体のまとめ方

3.自由研究の題名(タイトル)

研究内容を正当に評価してもらうために重要な要素のひとつが、自由研究の題名になります。

題名は、みなさんの研究を見るためのきっかけとなるところであり、入口部分でもあります。そのため、研究の中身を印象良く読んでもらうためには、審査をしてくれる先生方に「これはしっかりと読んでみたい!」と思わせるような題名が必要になります。

ではどんな題名であったならば、読んでみたいと思わせることができるでしょうか。もしその考え方がわからないようでしたら、以下の3つを意識するとよいでしょう。

1.題名と副題が書かれていること
2.一目で書かれていることの意味を理解できる題名
3.理解されたうえでどんな研究なのかが見当がつくような題名

では、どんなタイトルであれば一読で理解してもらい、かつ研究内容に見当がつく状態となってくれるのでしょうか。

そんな条件が課せられた題名と副題をゼロから考えるのは大人でもかなり難しいのです。

そこで、研究の目的を利用して主題を書き、研究の動機を利用して副題をまとめてみましょう。

可能であれば 研究の対象を主題もしくは副題の中に入れられるか考えてみましょう。

さらに疑問形のタイトルにするとより皆さんの研究内容が採点者の印象に強く残ります。

多少センスが必要となりますが、これで大きく外れたタイトルになることはなくなります。

「一目」でわかるのは13 文字以内のことで、「一読」で理解されるのが30 文字程度と言われています。

さて「題名は自由研究をまとめるときに、最初に書かなければいけないですか」という質問をよく受けます。これに関してはいろんな意見がありますが、個人的には題名は最後でもよいと考えております。

ただし題名がないと、まとめた内容が全体的に発散しがちです。これは、いわゆる羅針盤がない状態で、まとめるときの判断基準がないため、かなりの高確率で起きます。

題名は最後でもよいですが、いま自由研究をまとめるどの段階にいるのか常に把握しながら、まとめる作業を意識しましょう。

4.研究の動機

自由研究をまとめるときに、もっとも難しいのが研究の動機(どうき)をまとめることかもしれません。

そもそも動機という言葉をあまり見たことがないという人には、動機の意味が分からないかもしれません。

また分かったとしても「研究の動機」と「研究の内容」の違いがよくわからないという人を多く見かけます。

さてそんな研究の動機とは「どうしてその研究を行いたいと思ったのか、その理由」です。数ある研究テーマの中で、そのひとつを選んだ理由をまとめればよいのです。

とは言っても実際には「インターネットで調べて研究として簡単そうだったから」「なんとなく興味があったから」ぐらいで研究を決めた人がほとんどだと思います。

そういった人は研究内容からイメージを膨らませて、評価してくれる先生方に「なんだかありえそう。」と思わせる動機のフィクション(物語)を作成すればよいのです。

具体的に「なんだかありえそう。」と思わせる方法は、嘘ではない本当にあった自分自身の体験談と、可能ならば日本や世界で起きている問題、つまりSDGsや環境問題のような社会問題を含めることで、ありえそうだと思わせることができます。

例として「より長く飛ぶブーメランを作ろう!」という題名の生徒がまとめた研究の動機を載せておきます。

プラスチックによる海洋汚染が問題視されてから、ストローをはじめ、プラスチック製品を紙で代替できないかという社会運動が大きくなった。そんな中ふと小さいころを思い返すと、遊んだものの多くがプラスチック製品であることに気付いた。

さらにブーメランをよく投げていたことを思い出す。今回の研究は、プラスチック製だったブーメランを紙で作ったらと疑問に思ったことがスタートとなっている

本人いわく、本来の研究のスタートは「インターネット上でブーメランを飛ばしている人を見て簡単そうだったからこれにした。」ということです。そこから内容を膨らませて、以上のようなまとめ方となりました。

ブーメランを作ろうと思った最初のスタート部分に少し嘘は書かれていますが、その他に嘘は書かれていません。このようにSGDsや環境問題のような社会問題を含めることで、それっぽい良い感じに仕上がります。

このような感じで研究の動機ですが、200文字程度で書けるとよいでしょう。

5.研究の内容

次に研究内容についてまとめます。先に紹介したように研究と実験は意味が違いますので、ここでは「研究内容」の簡単な説明を行うことが重要です。

ここで気を付けてほしいのは、「研究の動機」と「研究の内容」をしっかりと区別してまとめることです。

【研究の動機】どうしてその研究を行いたいと思ったのか、その理由

【研究の内容】疑問に思ったことをどのような方法で解決するのか、その手法論。

感覚的には半数の人が「研究の動機」と「研究の内容」がごちゃごちゃになっています。つまりその点をしっかりと気を付けてまとめることが、評価アップに繋がるとも言えます。

6.各実験について

ここからは各実験についてのまとめを行っていきます。研究内容に対して、どのようなことを調べようとしている実験なのか、どのような位置づけなのか、しっかりと理解したうえでまとめるとよいでしょう。

  1. 実験の目的
  2. 実験の手順と方法
  3. 実験で使う道具
  4. 実験結果の予想
  5. 実験の結果
  6. 実験の考察

7.研究のまとめ

研究のまとめを書き始めるときに最も注意してほしいのが、「研究の動機」に書かれた内容に対してしっかりと応えた内容であるものを書くということです。

「研究の動機」とは「よく飛ぶブーメランはどのように作ればよい?」といった質問みたいなものです。そして「研究のまとめ」は「このように作れば、よく飛ぶブーメランが作れるよ!」と、質問に対しての回答となります。

であるにもかかわらず「よく飛ぶブーメランはどのように作ればよい?」という質問に対して「牛丼食べたいな。」といったように、正しく受け答えが出来ていないような「研究のまとめ」をしている人は多くいます。

実験を進めていく中で、どうしてもひとつひとつの実験に意識が向かってしまい、全体像が見えなくなってしまうのは致し方ありません。

あらためて、そもそもの研究の動機はどういったものであっただろうかを思い出し、行った実験結果と考察をよく見ながら、動機とまとめの内容がしっかりと結びついている書き方をしましょう。

8.次回の研究に向けての課題

毎年自由研究のアドバイスをしているからでしょうか。「この研究は今回限りだから、研究の課題が書けない!」と悩んでいる人が多くいることに気づきました。

そのように悩んでいる児童生徒に話を聞くと「来年は違う研究をしたいから。」といった返答が返ってきます。

どうやら、ここで課題として書いたことを来年に行わなければいけない、と考えているようです。

しかし「次回の研究に向けての課題」というのは実際にもう一回同じ研究を行うかどうかを聞いているわけではありません。「限られた時間の中でここまでは出来た、だけどここからは出来なかった。よって次回の課題とする」もしくは「今回研究を進めたことで、新たな疑問ができた。よって次回の課題とする」そういったことをまとめればよいのです。

9.参考文献

参考文献とは研究をまとめるために読んだ本やホームページのことです。本の場合であれば著者・タイトル・ページ・出版社があれば、記述しておきましょう。ホームページの場合であれば、ホームページタイトルとURLを記述しておきましょう。

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