今回の実験について
2025年度の1年生クラスで、空き缶の底を研磨剤で磨いて鏡のようにする実験に挑戦しました。使用したのは金属用研磨剤の「ピカール」と、実験用の紙「キムワイプ」です。
子どもたちの様子
最初は「え、ずっと磨くだけ?」と少し拍子抜けした様子もありました。派手な変化を期待していた子には、地味に映ったかもしれません。
ところが、しばらく磨いているとキムワイプがどんどん黒くなっていきます。「こんなに汚れがついてたの!?」「まだ黒くなる!」と、手元の変化に目を向け始めました。
この瞬間、ただの作業が観察をともなう実験に変わっていくのがわかりました。
磨けば磨くほど、缶の表面に少しずつ自分の顔が映りはじめます。「見て!鏡みたい!」と声をあげる子も出てきました(写真1枚目は、まさにその変化を確かめている最中の様子です)。
「手が痛い」からの続き
ずっと同じ動作を続けていると、当然「手が痛い」と言い出す子も出てきます。円を描くように磨き続ける作業は、1年生の手には負担が大きかったようです。
それでも、誰一人として途中でやめませんでした。
「あとちょっとで映りそう」「もうちょっとだけ」と言いながら、痛いほうの手を休ませて反対の手で再開する。その繰り返しで、30分という長い時間、全員が最後まで磨き上げました。
完成した缶を手に
写真2枚目は、完成した缶の底面です。顔がはっきり映るほどの鏡面に仕上がりました。
授業の終わりには、全員が自分の缶を満足そうに眺めていました。「家でも見せる」「お母さんに見せたい」という声があちこちから聞こえてきます。
考えてみれば、持ち帰るのは「ただの空き缶」です。でも、30分かけて自分の手で磨き上げた缶は、子どもたちにとって特別なものになっていました。大事そうに両手で持って帰っていく姿が印象的でした。
この実験について詳しく知りたい方へ
「空き缶磨きの実験では何を学ぶの?」「どんな力が育つの?」という疑問をお持ちの方は、こちらのページで詳しく解説しています。
→ 空き缶磨きの実験|「地道な努力」が目に見える形になる体験
体験授業のご案内
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この実験の教育目的やカリキュラムの詳細は、「空き缶磨きの実験|「コツコツ続けること」が形になって見えてくる体験」をご覧ください。