10円玉ピカピカ実験とは?
財布の中に眠っている、くすんで茶色くなった10円玉。これを家にある調味料だけで、もとのピカピカな状態に戻すことができるって本当?
10円玉ピカピカ実験は、レモン汁と醤油を使って、くすんだ10円玉の表面をきれいにする実験です。台所にある身近な調味料が、まるで魔法のように銅の輝きを取り戻す瞬間を体験します。
使うのは、レモン汁と醤油の2種類だけ。スポイトで2滴ずつ垂らして15分待ち、綿棒で軽くこすると、くすんでいた表面の下から、うっすらと赤銅色が見えてきます。劇的な変化ではないからこそ、子どもたちは10円玉に顔を近づけて、自分の目で確かめようとします。
10円玉ピカピカ実験のめあて
サイエンスデイズがこの実験を選んでいる理由は、「不思議だな」という気持ちを、子ども自身の手から生まれる驚きとして体験してもらうためです。動画や図鑑で「すごい」と感じることと、自分の手で液体を垂らし、自分の綿棒でこすって変化を起こすことは、まったく違う経験です。
10円玉という、ふだんから財布や机の上で目にしているものが、自分の手で輝きを取り戻す——その体験は、「身近なものの中にも、まだ知らない世界がある」という感覚の入り口になります。
授業では、結果よりも「どうしてだろう?」という問いそのものを大事にしています。レモン汁の方が早くきれいになるのか、醤油の方がきれいになるのか。同じようにこすったのに、こすった部分とこすらなかった部分の差はなぜできたのか。子どもたちが自分の目で見て、自分なりに考える時間を意識して取っています。
「この実験」で育つ力
スポイトをそっと押す、止める、離す。2滴という分量を、自分の指先で調整する。この繰り返しが、指先の感覚と「ちょうど良い加減」を体に覚えさせていきます。園児にとっては、思いどおりに液体を扱うこと自体が一つの挑戦です。
15分の待ち時間も、この実験の大切な要素です。「もう変わったかな」「まだかな」と何度も覗き込みながら待つ時間は、すぐに結果が出ない物事と向き合う練習になります。早く知りたい気持ちと、待つ気持ちの間で揺れる経験そのものが、科学への入り口です。
そして綿棒でこすった部分にうっすら見えてくる赤銅色。「きれいになった」という小さなつぶやきと、10円玉に顔を近づけてじっと見つめる姿。派手な反応ではなくても、自分の手で起こした変化を確かめようとする時間こそが、次の「どうして?」を生む原動力になります。サイエンスデイズでは、答えを先回りして教えるのではなく、まずこの感覚を十分に味わってもらうことを大切にしています。
身近な暮らしとのつながり
10円玉がくすんでしまうのも、それがレモン汁や醤油できれいになるのも、台所や財布のすぐそばで毎日のように起きている現象です。学校で習う知識として整理されるのはずっと先ですが、その入り口は、いつも家の中にあります。
授業のあと、家のキッチンに立っている子どもの目に、レモンや醤油が少しだけ違って映る。冷蔵庫を開けて「これでもできるかな?」と考えるようになる。この実験が目指しているのは、そんな小さな視点の変化です。
「家にあるケチャップでも試してみる?」と授業の最後に投げかけているのも、そのためです。教室で完結させず、家庭の中に学びの続きを持ち帰ってもらう設計にしています。
授業の流れと実際の様子
授業は、まず「くすんだ10円玉を見せる」ところから始まります。「これ、ピカピカにできると思う?」という問いかけで、子どもたちの興味を引き出します。
次に、レモン汁と醤油をスポイトで2滴ずつ垂らし、15分の待ち時間。最後に綿棒でこすり、変化を確かめます。劇的に光るわけではなく、くすんだ表面からうっすら赤銅色が見えてくる程度の変化ですが、自分の手で起こした変化だからこそ、子どもたちは10円玉に顔を近づけてじっくり眺めます。
実際の授業の様子や、子どもたちの反応については、以下の活動報告ページで詳しくご紹介しています。
体験授業のご案内
「実際に体験してみたい」という方は、ぜひ体験授業にお越しください。お子さまの学年や興味に合わせて、最適なクラスをご案内します。浜松市内で園児クラスを開講しています。
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