空き缶磨きってどんな実験?
「ただ磨くだけで、本当に鏡みたいになるの?」
空き缶磨きは、金属の表面を研磨剤で少しずつ磨き、顔が映るほどなめらかな状態を目指す実験です。
ジュースやお茶の空き缶。普段は何気なく捨ててしまうものですが、底の部分を根気よく磨いていくと、少しずつ表情が変わっていきます。
サイエンスデイズでは、「ピカール」という金属用の研磨剤と「キムワイプ」を使って取り組んでいます。 キムワイプは、実験室でもよく使われる紙で、繊維くずが出にくく、磨いたあとの変化を観察しやすいのが特徴です。 小さな変化にも気づきやすい道具を使うことも、この実験の大切なポイントのひとつです。
なぜ空き缶磨きを授業に取り入れているのか
この実験は、見た目の変化がゆっくりで、決して派手なものではありません。 すぐに結果が出るわけでもなく、同じ作業を繰り返す時間が続きます。
けれども、その「すぐに変わらない時間」こそが、この実験の魅力だと感じています。
今の子どもたちは、ボタンを押せばすぐに結果が返ってくる環境に囲まれています。 一方で、現実の世界では、時間をかけて初めて見えてくる変化もたくさんあります。
空き缶磨きは、まさにそのことを体で感じられる活動です。 5分ではあまり変わらなくても、10分、20分と続けていくうちに、 「少しきれいになって光ってきたかも?」という瞬間が訪れます。
そして、気づいたときには自分の顔が映っている。 この「続けてきたからこそ分かった」という感覚を、無理なく味わってほしいと考えています。
子どもたちの素直な驚き
磨き進めるうちに、キムワイプが少しずつ黒くなっていきます。 その様子を見て、 「えっ、こんなに汚れてたの?」 といった声が自然と聞こえてきます。
目に見えなかった汚れが、磨いた結果として現れることで、 自分の手で変化を起こしていることを実感できるようになります。 この気づきが、作業への向き合い方を変えていく様子が見られます。
この実験で育っていく力
最初のうちは、「まだ磨くの?」という雰囲気になることもあります。 それでも、少しずつ映り込みが見え始めると、自然と集中する姿に変わっていきます。
この実験を通して育っていると感じるのは、 すぐに結果が出なくても、手を動かし続けてみようとする姿勢です。
「今はどれくらい映っているかな」 「さっきより変わったかな」 「磨き方を少し変えたらどうなるだろう」 そんなことを考えながら、試してみる様子が多く見られます。
なぜピカピカになるのか
金属の表面には、目では見えない細かな傷や汚れがたくさんあります。 そのため光がいろいろな方向に散らばり、くすんで見えています。
研磨剤で少しずつ表面を整えていくと、凹凸が減り、光がそろって反射しやすくなります。 その結果、鏡のように像が映る状態になります。
小学校では3年生で光の性質を学びますが、この実験はその前段階として、 「表面の状態によって見え方が変わる」ということを、感覚的に理解できる体験になっています。
大事そうに持ち帰る、その理由
完成した空き缶を、角度を変えながら何度も見つめる子どもたち。 「家でも見せたい」と、そっと持ち帰る姿が印象的です。
この空き缶は、ただの作品ではなく、 自分で確かめて、変化を引き出した記録として残ります。
こうした経験が、「理科っておもしろい」「また試してみたい」という気持ちにつながっていきます。
実際の授業の様子
サイエンスデイズでは、この空き缶磨きの実験を継続して行っています。 授業中の様子や、子どもたちの表情をぜひご覧ください。
体験授業のご案内
浜松市で、体験を通してじっくり学べる理科実験教室をお探しの方へ。 サイエンスデイズでは、体験授業を随時受け付けています。
お子さまの学年や興味に合わせて、無理のないクラスをご案内しています。


