今回の実験について
2025年度の中学年(3年生)クラスでは、果物電池を題材に「電気の大きさを測る」ことに挑戦しました。配線の基礎練習から始まり、テスターを使った電圧の測定まで、段階を踏んで取り組んだ授業の様子をお伝えします。
子どもたちの様子
授業の前半は、電気配線の練習からスタートしました。長さを測るときの定規、重さを量るときのはかりは、これまでの授業で何度も使ってきたのでもう慣れたもの。でも「電気を測る」のは初めての体験です。まずは豆電球を光らせるところから始めました。
導線を端子にしっかりつなぎ、極性を確認し、回路が閉じているかをチェックする。一つひとつは地味な作業ですが、手つきは最初ぎこちなかったものの、何度か繰り返すうちに少しずつスムーズになっていきました。
配線に慣れたところで、電気の単位について学ぶ時間に入りました。電圧・電流・抵抗という3つの概念を、水の流れに置き換えて説明しました。高いところから低いところへ水が流れる、その高低差が電圧。流れる水の量が電流。流れにくさが抵抗。水のたとえを聞いて、子どもたちの表情にも少し理解の手ごたえが見えました。
続いて、レモンに亜鉛板と銅板を差し込んで果物電池を組み立てます。前の学年で電子オルゴールを鳴らした経験がある分、配線そのものには落ち着いて取り組んでいました。
いよいよテスターを使った測定です。まずは練習として、乾電池の電圧をテスターで読み取ります。プローブを端子にあて、デジタル表示に数値が出る。この段階で測定器の扱いに慣れておくことで、果物電池の測定にスムーズに入れます。
そしていよいよ、レモン電池の電圧測定。テスターの画面に数値が表示された瞬間、「本当に電気ができてる!」と声が上がりました。電子オルゴールが「鳴った・鳴らなかった」の体験から、電気の大きさを数字で確認できる段階へ。見えないものが数値になって現れるという体験は、子どもたちにとって新鮮だったようです。
レモン以外でも電気はつくれる?
レモンで電圧を測れるようになったところで、次の問いへ進みました。「リンゴ・ジャガイモ・大根でも電気はつくれるのか?」。まずは予想から。それぞれが理由を考えながら予想を立てましたが、大根だけは少し人気が低かったようです。「水分が多いかどうか」に着目して考えた子が多く、ふだんから野菜や果物をよく観察していることが伝わりました。
実際に測定してみると、レモンとリンゴがほぼ同じくらいの値を示し、次いでジャガイモ、そして大根という結果に。予想と見比べながら、「やっぱり」「あれ、違った」という声が上がる場面もあり、結果の一つひとつに反応してくれていました。
そしてここからが本番です。なぜレモンとリンゴがより大きな電圧を示したのか、その理由をデータをもとに考える時間に入りました。実験で得た数値を手がかりに「なぜ?」を追いかけるこの考察の時間が、今回の授業のハイライトでした。
うまくいかなかった場面から
配線をつなぐ作業では、接続の順番に迷って何度もやり直す場面がありました。回路がうまく閉じておらずテスターが反応しないとき、「壊れてるのかな」とつぶやく子もいましたが、配線をたどり直して自分で原因を見つけようとする姿が見られました。
この実験について詳しく知りたい方へ
「果物電池の実験では何を学ぶの?」「どんな力が育つの?」という疑問をお持ちの方は、こちらのページで詳しく解説しています。
果物電池の実験|食べ物から電気が生まれる意外性を入り口に|浜松市の理科実験教室
果物電池の実験では何を学ぶ?浜松市の理科実験教室サイエンスデイズでは、レモンや野菜から電気を作る驚きを入り口に、測定器で電圧を測る体験まで、学年に応じて段階的に学びを深めています。
体験授業のご案内
サイエンスデイズでは、体験授業を随時受け付けています。実際の授業の雰囲気を体験してみませんか?
この実験の教育目的やカリキュラムの詳細は、「果物電池の実験|食べ物から電気が生まれる意外性を入り口に|浜松市の理科実験教室」をご覧ください。