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理系と文系の両立は可能か? その1【教育のことを考える その3】

本日,静岡市にある静岡県教育会館にて行われた,出口汪先生の講演会に参加してきました.出口先生というと,小学校から大学入試まで,広い年齢層で国語の問題集を出されており,さらに先生が出されている教材は,全国で300以上の学校で,1000以上の学習塾で採用されているそうです.

さて,そんな先生が講演で語ったのは,現在の国語教育の問題点と,真の論理力を子どもたちに身に着けるためにはどうすればよいのか.といったテーマでした.(以下に,先生が仰っていたことをまとめていきます.しかし,先生が意図したものとは異なっている内容である可能性があります.あらかじめご了承ください.興味のあるかたは先生の講演会に参加されることをお勧めします.)

まず現在の国語教育の問題点について話されていたことを簡単にまとめてみます.2020年度からセンター試験が廃止となり,大学入試方法が変わることは皆さんご存知かと思います.制度の変更に伴い,新しい入試制度の国語の問題が公開されました.その公開された問題を,現在の大学生に解かせてみたところ,ほとんど解くことができなかったとのことです.

では,問題が難しくなっているかといえばそうではなく,単純に問題形式が異なっているだけで,それほど難しい問題ではなかったようです.この事実から出口先生は,今までの学生が習ってきた国語教育は,センター試験や大学入試に特化した教育であり,真の論理力が身につく教育ではなかった,と推測されていました.

では真の論理力とは一体どんな論理力なのでしょうか?またその論理力を身に着けるためにはどうすればよいのでしょうか?そのことについては,また後日まとめさせていただきます.

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