アカミミガメ解剖実習は、カメの体のつくりを観察するだけでなく、外来種が地域の生態系へ与える影響や、人と生き物との関わり方を考える理科体験です。
サイエンスデイズでは、専門家の指導のもと、年齢に応じた説明と安全管理を行いながら実施します。生き物を単なる「教材」として扱うのではなく、なぜこの個体を観察するのか、観察から何を学び取るのかを大切にしています。
アカミミガメ解剖実習とは
外来種について学び、実際の体のつくりを観察することで、生態系と生物の構造を一つの体験として結び付ける実習です。
実習では、まずミシシッピアカミミガメがどのような生き物なのか、日本の自然環境でなぜ課題になっているのかを学びます。そのうえで、甲羅や骨格、内臓などを観察し、カメの体がどのような仕組みで成り立っているのかを確かめます。
解剖そのものを目的にするのではなく、事前の学習、観察、振り返りまでを含めて一つの学びとして設計しています。
この実習の学習目的
外来種と生態系の関係を考える
ミシシッピアカミミガメは、身近な池や川で見かけることのあるカメです。しかし、もともと日本にいた生き物ではありません。在来のカメと日光浴の場所や食物をめぐって競合したり、幅広い生き物を食べたりすることから、生態系への影響が懸念されています。
アカミミガメは2023年6月1日から「条件付特定外来生物」に指定され、野外へ放したり逃がしたりすることは禁止されています。現在飼育している個体は、最後まで責任をもって飼い続けることが必要です。詳しい規制は、環境省「条件付特定外来生物アカミミガメ・アメリカザリガニの規制について」をご確認ください。
体のつくりと働きを結び付ける
図鑑や映像だけでは分かりにくい立体的な位置関係を、自分の目で確かめます。甲羅の内側に骨格や内臓がどのように収まっているのかを観察し、「形」と「働き」を結び付けて考えます。
名称を暗記することよりも、見つけた特徴について「なぜこの形なのだろう」「人の体とはどこが違うのだろう」と問いを持つことを重視します。
命あるものから学ぶ責任を知る
実物を扱う観察には、図や模型にはない学びがあります。同時に、扱う側にも責任があります。実習の前後に目的を共有し、観察した事実を言葉にすることで、得られた学びを曖昧に終わらせないようにします。
実習の基本的な流れ
- アカミミガメと外来種について学ぶ
- 安全上の注意と観察の視点を確認する
- 講師の説明を受けながら体のつくりを観察する
- 気付いた特徴や疑問を共有する
- 生態系と人の関わりについて振り返る
内容や進め方は、参加者の年齢や経験に合わせて調整します。刃物などの器具を使うため、専門家と指導者の管理下で実施することを前提としています。
これまでの活動報告
実際の実習の様子は、年度別の活動報告で紹介します。
理科体験についてのお問い合わせ
アカミミガメ解剖実習は、会場、対象学年、講師、安全管理などの条件を確認したうえで実施します。常時募集している通常授業ではありません。サイエンスデイズの活動や体験授業については、LINEまたはお問い合わせページからご連絡ください。
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