シャープペンシルの芯を光らせる実験とは?
シャープペンシルの芯が光るって、どういうこと?
シャープペンシルの芯に電気を流すと、芯がオレンジ色に発光する実験です。みのむしクリップで芯を回路につなぎ、電流を流すことで発光することを確かめます。身近な文房具が「電気を通す素材」であることを、自分の目で確かめる授業です。
「シャープペンシルの芯で電球のように光らせる」——聞いただけでは信じられないかもしれません。浜松市のサイエンスデイズでは、中学年を対象に、みのむしクリップ工作で身につけた技術を応用してこの実験に取り組んでいます。
なぜこの実験を授業に取り入れているのか
この実験には、ひとつ大切な仕掛けがあります。それは、「本来の使い方ではないものを、工夫して別の用途に使う」という経験です。瓶に穴をあけたり、使わなくなったアダプターを切断したりと、道具を「正しい使い方」から意図的に外れた形で扱います。
「えっ、これ壊していいの?」という戸惑いは、この授業にとって大切な入口です。既存のものを違う視点で見直し、「これはこういうものだ」という思い込みを一度手放してみる。その感覚を体験することが、この実験を選んだ理由です。
正解のない問いに向き合い、手を動かしながら考える。この授業では、答えよりもそのプロセスを大切にしています。
この実験で育つもの
芯を光らせるには、みのむしクリップで芯をしっかり固定しなければなりません。しかし力を入れすぎると芯が折れてしまいます。手順書を手元に置きながら、挟む位置・力加減・角度を少しずつ調整していく——この繰り返しの中に、この実験の核心があります。
「折れた」は失敗ではなく、「次はこうすればいい」という情報です。うまくいかない結果から自分で判断を修正し、また試す。この往復を何度も経験することで、粘り強く考え続ける姿勢が少しずつ育っていきます。そして芯がオレンジ色に輝いた瞬間の達成感は、その積み重ねの先にあるものです。
中学年へのアプローチ
この実験は、みのむしクリップ工作で学んだ技術を土台にしています。はんだごての扱いを覚え、電気回路の「つながり」を体験した次のステップとして位置づけています。
まず装置を手作りするところから始まり、次にその装置を使って実際に芯を光らせる検証へと進みます。発光の確認では軍手を着用して安全に取り組みます。「作る」と「確かめる」が2段階に分かれていることで、前の授業で学んだことが次の授業で活きる経験ができる構成になっています。
中学年はちょうど「なぜ?」という問いを自分で持ち始める時期です。「シャープペンの芯って電気を通すの?」という素朴な疑問を、自分の手で確かめるこの実験は、その問いの芽を育てるきっかけになります。
学校の学習とのつながり
小学校4年生では「電気のはたらき」を学びます。電気を通すものと通さないものを調べる単元で、シャープペンシルの芯(炭素)は「電気を通す」素材の代表例として登場します。この実験では、その事実を単に覚えるのではなく、実際に光らせることで体感できます。
また中学校では、電気抵抗と発熱の関係を学びます。芯が光るのは電気抵抗による発熱が原因ですが、実験内容ではその仕組みの説明には踏み込みません。「なぜ光るの?」という疑問が生まれたとき、それが次の学びへの入口になります。
実際の授業の様子
サイエンスデイズでは、この実験を継続的に実施しています。実際の授業風景や子どもたちの反応をご覧ください。
体験授業のご案内
「実際に体験してみたい」という方は、ぜひ体験授業にお越しください。お子さまの学年や興味に合わせて、最適なクラスをご案内します。
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