どうせなら思考力を高めるテスト勉強を1 【教育のことを考える その1】

 昨日の夕方ごろ,教室の卒業生で現在中学1年生の生徒が,理科について教えてほしいと,教室に遊びに来ました.とはいっても,小学生を対象とした教室なので,中学のテスト対策なんて気の利いたことはできるはずもなく.仕方ないので,教室にある教科書を見ながら即興で問題を作ることに.こんな調子だったので,「あまり役に立てそうにないな.」と考えていたのですが,思いのほか教え方にいい感触を得ることができました.また,今回の件を通して,子どもたちの思考力についていろいろと思ったことがあったので,そのまとめをさせていただきます.

Q1.ガスバーナーの炎を調整時,ガス調整のあとに,空気量を調整する理由を考えてみよう.という質問に対して,
「酸素を供給するため.もしくは炎を青くするため.」
と解答.テスト的にはあってそうだけど,実際には熱量について触れるのが正しい.

Q2.逆流がどうして起こるのかを考えてみよう.という質問に対して
「フラスコが冷えるから」
と解答.雰囲気はあっているけど本質ではない.

 ここまで深く掘り下げた傾向の問題が出るのかどうか,細かい区分けは経験が浅いせいかはっきりとはしてない.けれど,思ったのは,この「テストに出るのか?出ないのか?」という目には見えない境界のありよう次第で,子どもたちの将来にわたる思考力が浅くなってしまうのでは,と今回のテスト勉強を通して改めて気づかされました.

 さて,その気づきの上で,私たち大人ができることは何かあるのでしょうか? そのことについてはまた次回にまとめさせていただきます.

この記事を書いた人

林田 亮のアバター 林田 亮 サイエンスデイズ代表

1984年浜松市生まれ。
静岡大学工学院工学研究科修了。大学院では、システム工学の立場から、人工衛星の軌道に関わるシミュレーションの研究に取り組んだ。
2012年にサイエンスデイズを創設し、年長から中学生までの子どもたちに理科実験と自由研究を教えている。

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